マーケティングトレースとは?
模倣から、マーケティングを学ぶ。
Learn marketing by tracing.
マーケティングトレースは、優れた企業・ブランドの打ち手を、うまくいった理由ごとなぞって写し取り、自分の市場に置き換えることで、マーケティングを学ぶ方法です。
マーケティング思考力を鍛えるトレーニング手法でもあり、新しい戦略・企画を考えるための方法としても活用することができます。
なぞることから、上達が始まる
書道で手本をなぞるように、楽器で名曲を弾いてみるように、どの分野でも上達は模倣から始まります。マーケティングも同じです。優れた打ち手を自分の手でなぞると、読んだときには見えなかった判断の順番や、あえてしなかったことが見えてきます。
写すのは、うまくいった理由
模倣には2つあります。打ち手そのものを写す模倣と、打ち手がうまくいった理由を写す模倣です。
たとえばオニツカタイガーは、値引きをせず、ロゴを大きく出さずに、値段で比べられる場面から外れて選ばれています。「ロゴを小さくする」を写しても、地方の旅館では使えません。「値段で比べられる場面から外れる」という理由を写せば、旅館では「価格比較サイトの外で、名前で選ばれる理由をつくる」という一手になります。
マーケティングトレースで写すのは、うまくいった理由のほうです。

遠い市場ほど、学びが大きい
同じ業界の打ち手は、そのまま写せてしまいます。遠い市場の打ち手はそのままでは使えないので、なぜうまくいったのかを考えることになります。ホテルを考えるために銭湯を、プロ野球を考えるために K-POP をなぞる。比べる相手が遠いほど、自分の市場の見え方が変わります。

3つの作法

| 作法 | すること | 考える問い |
|---|---|---|
| なぞる | 何をしたかを、事実に沿って写し取る | 何をした? |
| 結ぶ | なぜうまくいったかを考え、同じ仕組みを持つ別の市場とつなぐ | どこが似ている? |
| 企てる | 自分の市場で試す一手に置き換える | うちでは何を試す? |
なぞる
何をしたかを、事実に沿って写し取る
考える問い:何をした?
結ぶ
なぜうまくいったかを考え、同じ仕組みを持つ別の市場とつなぐ
考える問い:どこが似ている?
企てる
自分の市場で試す一手に置き換える
考える問い:うちでは何を試す?